「これにて、SOS団は解散!」
たった一言だ。たった一言。
その一言で、俺は必要ではなくなった。
SOS団を必要としなくなったハルヒ、
SOS団に必要だった俺たち。
いや。
俺。
急に怖くなって。
次の瞬間、諦めに代わって。
ふっと、
何かが消えて。
「…キョン?どうしたの、ぼっとして。
ははーん、SOS団解散にショックを受けたのね!!
安心しなさい!これからは新・SOS団としてあたしたちは…。」
ああそうだ、消えたんだ。
これでいいんだ。
これでもう。
「ちょっとキョン、聞いてるの?」
「キョン君?どうしたんですかあ?」
「…聞こえていないようですが…。」
「……。」
「キョン?」
振り向くと、知らない女が俺のあだ名を呼んだ。
こんな美人と知り合いになった覚えはないな。
嫌な気はしないけど。
俺はこいつを知らない。
「あんた、誰だ?」
俺の大事なものは もう どこにもない。
end
キョンはハルヒのものではなくてSOS団のものだった。みたいな。
集まりを愛していたキョンの諦めと、
SOS団のキョンの喪失…かな?
勢いですね;;
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